金価格の上昇について
...2003/03/28(Fri) 16:58:16...
(2002/12/14) 今回の金価格の上昇ですが、急騰という上げ方ではありません。
現在の価格は、332ドルであり、この一年間のドルベースでの上昇率は、わずか10%です。 そして、手数料を除外した実質ベースの上昇率は、7%にまで落ち込みます。 (昨年来安値(280ドル)からの上昇率でいえば、20%ほどになります。)
*因みに、10%、20%の上昇で<急騰>という事であれば、先週見せました、<中北製作所>の210円から290円までの38%の上昇は、<暴騰>という事になります。 今回の上げは、<上昇>という表現が妥当と思っています。 これだけの上げであれば、過去20年間続いた下げ相場の中での単なるあや戻しと言えます。 過去20年間のチャートを見られれば、この“あや戻し”が何回あったか、お分かりになられると思います。
では、なぜ、今、この“あや戻し”が発生しているのか?ですが、株式・債券市場が動揺しており、退避資金が、金市場に流れ込んでいるからです。 もし、今回の金価格の上昇が本物であるのなら、銀価格も上昇して当然ですが、銀価格は、全くというほど、動きません。 ただ、金(ゴールド)への資金が流れているだけなのです。
しかも、昨日332ドルまで上げましたが、商いは、12,000オンスであり、通常の90,000オンスと比べ、さほど増えてはいません。 商いが細っている中にあり、投機資金が流れ込んでいる為に上げているものです。
この金(ゴールド)価格の上昇は、金融不安が原因とすれば、<ドル安・円高>をもたらしますから、日本人が購入している金価格は、円高でそれ程上昇しません。
この1月に購入された方は、今でも、含み損になっている方もおられますが、ここからの上昇で、損が消えるのであれば、絶好の逃げ場になると思っています。
この金融不安が拡大した場合、世界の金融市場は、崩壊の危機に瀕します。 そして、世界で最悪の経済になっている<日本>の株式市場は暴落を演じます。 この暴落が世界へ波及していきますから、世界は恐慌状態に陥ることになるのです。 所謂、日本発の世界恐慌です。
金融恐慌になれば、日本の金融システムは崩壊し、日本では、金(ゴールド)を売ろうにも買い取ってくれるところは、なくなっています。 何故なら、円決済システムが、麻痺するからです。 全ての銀行決済が停止されるのです。
ただ、ドルベースの金価格は上昇するでしょうが、日本経済は、世界恐慌への引き金を引いた犯人として、世界から隔離政策を取られ、<金融封鎖>を受けることになり、金(ゴールド)など持っていましても、何にもならないことになるのです。 換金できないのですから。
海外に持っていけばよいではないか?と言われる方もいますが、日本は一キロという持ち出し制限をしている為に、わずか1万ドル分しか、海外に持ち出せません。 しかも、日本製の金のバーは、そのままでは売却できず、一旦溶解した上でないと、売却できず、かつ、決済に、5日以上かかります。
また、どこで換金をするのか、殆どの方はご存知ではありません。 買取業者の場所など、一般の方は知る由もありません。
このため、金を資産保全の為に購入するのであれば、すぐに使えるドル現金をお奨めしているのです。
今、起こっていることは、ただ単なる景気循環型の上下ではないのです。 100年に一回発生するかどうかの、<世界恐慌>であり、10%上がった、下がったという次元の話ではないのです。
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