日本経済と為替の動向について
...2004/08/17(Tue) 12:52:21...
【ご質問】 現在、多少の米ドルを保有していますが、更に上積みしたいと思っています。 出来れば現在より円高が進んだ段階でと希望していますが、御社より極秘情報を頂いておりませんので、そのタイミングを計りかねております。 米国の大統領選挙前後、または日本の年度末の来年2〜3月頃までに、円高が進み、90円台か更に80円台になる可能性はあるでしょうか? それともそれ以前に、日本の金融システムが大きく崩壊し始めて、今年中にも、逆に、急激に円安に向かう可能性の方が高いのでしょうか?
≪ご返答≫ 詳しい内容は控えさせて頂きますが、基本的に、ドルが買えるうちに買っておく、というスタンスでよいと思っています。 110円でも、115円でも108円でも、日本の本当の実力からすれば、異常な円高になっているからです。 8月15日付け経済レポートでファイナンシャルタイムズが報じました日本の財政状況につき、詳しく解説致しましたが、日本は、今、世界でも類を見ないほどの財政悪化の道を歩んでおり、しかも、ここ数年加速度的に悪化してきています。 しかも、今後日本の人口が減る中、日本企業は、あらゆる面で今まで経験したことのない局面に直面するわけであり、すでに、その混乱が生じてきている企業も出てきています。
更に、金融市場を見れば、今は日銀の緊急避難処置として、超金融緩和・超低金利政策が取られていますが、もし、ここで金融緩和を取りやめれば、日本の金融市場は一気に崩壊の危機に直面します。 本当に景気が回復しているのであれば、英国・米国に続き、日本も利上げになるはずですが、日本は、金利を引き上げようとはしません。 むしろ、金融市場に資金を放出し、金利引き下げを誘導しています。 ただ、このような<矛盾した>動きは、市場に歪を生み、必ず、大きなしっぺ返しを受けます。 その時、日本はどのように対処できるか?
世界は更なる利上げに動いている中にあり、最後のアンカーとして日本が利上げに動けば、先頭者とは、1%以上の<差>が出ていることになり、これに追いつくには、一気に0.25%といった小幅な利上げではなく、0.5%以上の大幅な連続利上げが必要になってきます。 これは、膨大な国債市場に物凄い打撃を与え、含み損を抱える金融機関の中には決算が出来ないところも出てくるでしょう。
今、日本の金融市場は平静を保っているように見えますが、裏では、どたばた劇が繰り広げられており、いつ、巨大金融グループが崩壊の危機に直面するか、予断を許さない状況にあるのです。 皆が株高に浮かれている間に、金融市場には、歪が拡大して蓄積されていっており、これが今、表面に噴出そうとしているのです。 これを必死で抑えてはいますが、果たしていつまでもつか・・・。
ドルは為替に関係なく、買えるうちに買っておかれることをお奨めします。 資産上は、ドル保有は保険のようなものであり、保険は思い立ったときに、購入してそのまま忘れておくという事が必要なのです。 為替が上がった、下がったという事ではなく、いざという時に役に立つのが保険なのですから。
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