2001年10月1日号

3.食の安全性


この経済レポートで、<食の安全性>を取り上げてきましたが、今度は、とうとう日本で、<狂牛病>が、東アジアで初めて確認されてしまいました。

今まで、政府側は、日本では<狂牛病>の危険がなく、外国並の検査など必要ないとの立場でしたが、これが如何に、いい加減な根拠に基づいていたことかはっきり判明しました。

そればかりか、この<狂牛病>判明後の政府側の対応は、でたらめそのものであり、その後の報道では、日本の牛肉の消費が急減し、焼肉店から客が消えてしまったと報じられています。 (実際、東京の有名な焼肉店には、ほとんど客がいませんでした)
学校給食から、牛肉を省いたところも出てきています。

一体、真実はどうなっているのか?
これさえも、分からない状態になっています。

これでは、まじめに畜産を営んできた酪農家は、たまったものではありません。 ところが、この点につき小泉総理は、とんちんかんな対応をしています。
閣僚懇談会で、このように述べたと報じられています。

「政府関係者間の連絡が不十分で対応に混乱があり、国民の行政に対する不信を招いたことは遺憾だ。これまで対応処置が取られなかったことも遺憾だ。」と。

私は、政治家や官僚は、簡単に"遺憾"、"遺憾"と述べる事は止めるべきだと思っています。 もっと、分かりやすい言葉で、話すべきではないかと思っています。

政治家・官僚・経営者(特に金融関係者がよく使いますが)が、この"遺憾"という言葉を使う時には、 "自分には責任はありませんよ。" 
"たまたま運が悪くこうなりましたが、そのうちに収まるでしょう。"
というニアンスが含まれていると思っています。

上記の小泉総理の遺憾発言部分を、このように変えてみれば、よく理解できます。 "困ったものだ"。
自分の事とは捕らえず、極めて、他人行儀なのです。

この"遺憾"のついでに、更なる衝撃的な数字をご覧入れましょう。
また、"遺憾"発言が飛び出すかも知れませんが・・・。

砒素(ひそ) 2.98PPM
3.69PPM
カドミウム 1.76PPM
水銀 0.32PPM

この数字は、<中国産しいたけ>から検出された重金属です。
この検査をしたのは、高崎健康福祉大学の江口助教授であり、一般人が悪意をもって 検査したものではありません。

更に、次の数字はどうでしょうか?

0.69PPM :  BHC(有機塩素系殺虫剤)
人間のリンパ球に染色体異常を起こす発がん性物質であり、日本では、1971年に使用禁止

これは、中国産ごぼうから検出されています。(全民連食品分析センターより) この他にも、驚くべき事実があります。

中国産ねぎ 142トン中126トン
中国産たまねぎ 150トン中116トン

これだけの輸入野菜が、検疫で不合格になっているのです。
で、どうなったか? 廃棄処分になったのなら良いのですが、ところが、何と堂々と日本国内に入ってきて いるのです。

"青酸ガス"と"臭化メチル"で、消毒されて、日本国内に入ってきているのです。 上記の江口助教授によれば、この臭化メチルは、発疹や精神機能障害が起こす毒性があると指摘されています。

ここまで、わかっていながら農水省は、全くでたらめな対応をしています。 総務省行政評価局の監察では、水際の検査で、ほうれん草、絹さや、しいたけ、白菜等の残留農薬が判明しても、違反情報を公表するのに、1ケ月から4ケ月も掛かっており、中には、10ケ月も掛かっているケースもあったようです。

この間には、既に我々は、汚染された、ほうれん草や絹さや、しいたけ、白菜を、とっくに食べてしまっています。

谷津農水相は、今年3月に、このよう に述べたそうです。

"中国産しいたけの(汚染)については、聞いている。現在、関係機関で調 査している"  
いつまで、この調査がかかるのでしょ うか・・・。

また、右記の報道がありました。  

"牛どん""ハンバーガー"の肉は、米国・豪州からの輸入であり、安全との事ですが、"たまねぎ""白菜"は? 安いものには、それなりの危険性があるという事を、我々はじっくり考える必要があります。

このような事態を放置すれば、いずれ、日本民族が汚染野菜を食べ続け、崩壊することもあり得ると思います。