2001年12月1日号

4.$4金貨の謎


この【4ドル金貨】ですが、数々の謎を含んだ金貨であり、ここでは最も有力な説をご紹介させて頂きたいと思います。

通常の米国の金貨は、以下の額面になっています。
1ドル、2.5ドル、3ドル、5ドル、10ドル、20ドル

ところが、1879年に、米国議会でとんでもない策略が練られたのです。
それは、当時、フランスの20フラン金貨と同じ価値をもつ金貨を作り、これをフランス及び世界の取引で、使わそう。というものです。     

フランスの20フラン金貨は、当時ヨーロッパで広く貿易に使われてもおり、これを、米国がとって変ろうとした政策です。
このため、今までの米国金貨とは、全く違う価値をもった通貨にする必要があったのです。そこで考え出されましたのが、$4金貨別称、ステラ(ラテン語で、という意味)です。

この金貨には、このような記載があります。
6G 0.3S 0.7C 7GRAMS
これは、 6グラムの金
  0.3グラムの銀
  0.7グラムの銅
〔合計〕 7グラム

誰でも分かるように、金/銀/銅の含有量が記載されているのです。
これで、当時のフランス20フラン金貨とほぼ同じ価値になるとされたのです。
そこで議会で承認が得られ、Proof金貨が、1879年に25枚鋳造されたのです。

この25枚は、米国議会で物凄い人気を博し、もっと鋳造するようにとの声が高まり、結果、更に、400枚追加鋳造がなされたのです。

ところがどうしたことか、議会で最終鋳造許可は、この1879年には下されませんでした。
更に、不思議なことに、違うタイプの$4金貨も鋳造されたのです。
     
髪がなびいているタイプ 425枚
  髪を束ねているタイプ 20枚

そして、1880年になり、更に、Proof金貨が鋳造されました。
そして、再度、違うタイプも・・・。

髪がなびいているタイプ 35枚
  髪を束ねているタイプ 10枚

議会では、色々な議論がなされていたようですが、突然、この$4金貨の話は、立ち消えになり、$4金貨は、幻の金貨になってしまったのです。     

今では、この≪幻の金貨:ステラ≫について、色々な研究がなされ、色々な説がありますが、100年以上も前のことであり、いずれも定かではありません。
今後も、多くの研究がなされ、そして幻の金貨をめぐる話は、尽きることはないと思います。

この≪幻の金貨:ステラ≫は、数奇な運命もあり、物凄い価格にまで買い上げられておりますがそれでも、世界の資産家からの買い希望はひっきりなしであり、市場に売り物があれば、即、買い手がついています。     

先般、この≪幻の金貨:ステラ≫〔1879年、1880年〕を購入し、一個は、私の個人コレクションに、一個は、お買い上げ頂きました。

この価格は、約3,000万円もの金額でしたが、先般のサザビーズ・オークションでは、グレードの低いこの≪ステラ≫が、約1,400万円まで買われ、お買い上げ頂きました≪ステラ≫は、1879年では、最高グレードのものでしたので、一体幾らの金額がつけられるか、想像も出来ません。

サザビーズ・オークション結果
1879年  
(髪がなびいているタイプ) $109,250
(髪を束ねているタイプ) $345,000
1880年  
(髪がなびいているタイプ) $241,500
(髪を束ねているタイプ) $97,750

現在、以下の≪ステラ≫が売りに出されるとの噂があり、確認を行なっております。 価格は、$200,000程になると思いますが、果たして、手にする事が出来るか、どうか。また、このレポート等でお知らせ致したと思っております。
   
詳細データ  
年代 1879年
鋳造枚数 425枚
鑑定グレード Proof 65 Deep Cameo
鑑定枚数 1枚
標準品価格 ****(指標価格も出てきておりません)

参考価格
Proof 65 $121,000(1,500万円)
Proof 66 $165,000(2,000万円)