2003年8月1日号

4.米国ハイテク産業は本当に回復したか?


ナスダック株式市場は、ハイテク企業の業績は急回復しており、今後も株式市場は上昇を続けるとしていますが、本当にハイテク企業の業績は急回復しているのでしょうか?
ここでは、証券会社が間違っても顧客には語らない数字をご披露したいと思います。

<シリコンバレーの状況>
シリコンバレーの失業率 8.5% (全米 6.5%)
シリコンバレーの空室率 28.2%(過去最悪を更新中)
ベンチャー資金投入額 $1.27Billion(引き続き減少)
郵便・貨物取り扱い量
(サンノゼ空港分)
マイナス34.7%(減少幅拡大中)

勿論、改善を示す数字もあります。

解雇者数 30,200人
(一貫して減少中ですが、増加にまで達していません)
一軒家の転売価格 $545,000(2%ほど上昇)

ハイテク企業が多く集まりますシリコンバレーは、ハイテク企業の動向を見る上で、最も参考になるのですが、雇用者数はいまだに減少しており、オフィス空室率も30%近くに達しており、これは半年以上の無料レントも当たり前になってのこの数字であり、不況というより、恐慌に近い数字と言えます。

(シリコンバレーオフィス空室率推移)
02年第1四半期 02第2四半期 02第3四半期
22% 24.5% 24.1%
02第4四半期 03年第1四半期 ---
27.2% 28.2% ---

また、郵便・貨物の取扱額も、一貫して減少しており、いくらネットが普及しているからと言いましても、この減少幅は異常な数字になっています。

(郵便・貨物取り扱い額推移:サンノゼ空港)
02年12月 03年1月 03年2月 03年3月
−3.9% −9.7% −16.1% −20.0%
03年4月 03年5月 --- ---
−25.9% −34.7% --- ---

証券市場が<急回復>としています根拠は、一部のリストラが進んだインテル等の企業業績が改善してきたためですが、この改善もイラク戦争という“特需”があったためであり、末端の消費は全く動いていません。
むしろ価格デフレが進んでおり、ラップトップパソコンでは、5万円台も出る有様です。

このような状況下で、株価だけが上昇しているものです。
日銀の7兆円にも迫る<ドル買い介入資金>が、米国債券市場を通じて米国の金融市場に流れ、国をまたいだ“過剰流動性”相場を作り上げたために株価が上昇しているものであり、ハイテク企業の業績が本格的に回復したからではないのです。
株式市場でよく言われます『(株価上昇の)理由は後からついてくる』を見事に表していると言えます。

いずれ、日銀の介入資金も底をつきますから、株価の上昇も止まり、あとは『ババ抜き』になります。
誰が高値の<ババ>をつかむか?

今のところ、買い手に回ったファンド達は、殆ど売り抜けていませんから、未だ莫大な買い残を抱えたままになっているようです。
これをいかに売り抜けるか。
ファンドと市場との駆け引きが今後、活発化すると思います。
そして、もし既に金利が急上昇し、目一杯買い込んだファンドが、金利負担で持ちこたえられなくなった時、一気に市場は崩れます。

ブラックマンデー≫に匹敵するような暴落を見せると思っています。
暴落は予告なしに襲ってきます。
相場に積極的に参加していれば、この暴落から避けることは殆ど不可能ですが、ただ、ある程度までは予測が出来ますから、【投資情報】や【限定情報】でお知らせしたいと思っています。

この予測が完全に出来れば、一夜にして数百億円の資産家になれるのでしょうが・・・。



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