Vol.15 Jul/ 1/2005


5.株式総会(報告)


今回開催されました株主総会で、弊社が関係(投資)しております会社の総会概要につき、以下の通りご紹介させていただきます。

1)キング(大証1部)

新たに大株主に登場した外資系2社を含む外人持ち株比率は6.9%(総持ち株数171.8万株)となり、ほぼ筆頭株主に躍り出たことになり、会社も一応調べてはいるようではありますが、実態につき掌握していないような発言がありました。
なぜ外資がキングのようなアパレルの中堅を狙ったとかといいますと、それは内部留保の厚さです。

現預金で50億円を保有し固定資産も101億円を保有し、しかも減価償却費累計がすでに47億9,400万円となっており、減損会計の影響を全く受けない極めて健全な財務内容になっているのです。

一株あたり資産は731円と一年前に比べ21.75円増加しており、これは8円配当をしての増加であり、株主としては実質的な価値はこの一年間で30円余り増加したことになるのです。

また、殆ど知られていませんが、大株主第3位の【財団法人山田育英財団】につき質問をしましたところ、以下のような返答がありました。
『キングの創業者が株式公開した際に、保有株式の一部をこの財団法人に寄贈し、キングから配当金を受け取り、その資金で京都の大学に通う学生へ奨学金を支給している。返済義務のない無償資金供与となっている』

地元京都への還元という社会活動を密かに行っているのです。
決して派手ではありませんが、このような社会にも貢献している会社は、株主は応援していくべきであり、個人・法人あわせまして10万株ほどの保有になっておりますが、弊社としましては株式はそのまま保有し続け、経営を応援していきたいと思っております。

   

2)ケミプロ化成(大証2部)

 

初めて株主総会に参加しましたが、出席者も少なく(17名)、寂しい総会ではありましたが、社長である舌古寛氏は経営全般につき熟知しており、素晴らしい経営者であると判断できました。

色々細かい点につき質問をさせて頂きましたが、一人で全て答えていただくということで、数字につきましても完全に掌握されており、株主として安心出来ます。

そして何より新規分野である有機EL事業につき、非常に強い口調で自信満々に述べられていたことが印象に残りました。

この新規分野(エレクトロ・ファインケミカル事業)の売り上げは前期は2億円であったが、今期はその2倍の4億円以上、それ以降はどのようになるか分からないということを述べておられましたが、慎重な発言をされていた社長がここまで自信にあふれた発言をされるということは、株主としてはこの経営者に掛けてもよいと判断できます。

今後も株主として経営を見守っていきたいと思っております。

この新規分野(エレクトロ・ファインケミカル事業)は世界的に開花時期に来ており、ケミプロ化成の評価はいずれ1,000円を超えても何ら不思議ではないと判断できます。

   

3)不二ラテックス(店頭市場)

 

不二ラテックス社の目標は、売り上げ100億円、経常利益10億円とのことであり、会社買収も色々検討しているようではありますが、いまのところ具体的な候補は決まっていないようでした。

ただ会社の目標である経常利益10億円が達成されますと、一株あたり利益は35円を超えてきますので、精密機械分野での急成長企業として市場認知が高まれば株価の評価も株価収益率20倍の700円を越えても当然ということになります。

いまだ、不二ラテックスは、コンドームメーカーという認識が高いですが、実態は以下のように精密機械関係が主要な分野になってきているのです。

精密機械関係売り上げ 24億3,200万円  
営業利益 3億8,400万円 (+45%)
     
コンドーム(医療用具)関係
売り上げ
24億6,600万円  
営業利益 2億8,900万円 (−15.4%)
     
SP事業関係売り上げ 8億4,400万円  
営業利益 7,300万円 (+27.1%)

実態とイメージが合わない企業の価値はそれだけ安く放置されているものであり、今後不二ラテックス社の株価は今の2倍になりましても何ら不思議ではありません。


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