Vol.23 Nov/15/2005


7.NPO法人設立につきまして


先日お知らせいたしました和歌山県・白浜町でのNPO法人<白浜レスキューネットワーク>ですが、理事長を務められます藤藪牧師から以下のような【趣意書】が届きました。

現在、設立の詳しい書類につきましては、弊社顧問弁護士に作成を依頼しており、書類が整えば藤藪牧師を通じて和歌山県に提出し認可を受け活動に入りたいと思っております。
何分、行政の行うことであり、認可には時間が掛かりますが、【趣意書】の通り、自殺者・自殺予備軍は膨大な数に上っており、更には今の子供が犯す異常な犯罪は社会の荒廃を如実にあらわす現象だと言えると思っています。

このような社会の中にあり、今回白浜にて、≪自然塾≫という名前で人間と動物そして農作物が共存できるいわば<社会>を構築出来ればと思っております。

この動物ですが、処分される犬・ネコ達は毎日膨大な数に上っています。人間の勝手な行動で殺される動物達には何の罪もありません。
保健所(動物管理センター)にいけば分かりますが一日おきに籠を移され、そして殺戮される動物の目はそれは痛々しいものがあります。
ここで泣き叫ぶ動物の悲鳴は聞くに耐えないものがあります。

今回、設立します≪自然塾≫では、このような動物達を可能な限り収容し、そこで人間と一緒に暮らし、子供達、年配者、障害者を問わず、色々な方が一緒に暮らしながら自然循環型の社会を作りたいと思っております。

全てを無くして自殺しようとして思いとどまった方、また自殺未遂をした方、また、親子の分断から子供に捨てられた老人の方、やむなくホームレスになった方、障害者の方、親に捨てられた子供、母子家庭の子供達等々、今の社会から見れば負け組かも知れませんが、この人たち、動物達が一緒に暮らし本当の人間らしい社会を作っていければ、と思っています。

そして、ペンションを併設し、ここでは短期・長期滞在者を廉価で受け入れ、お野菜・お米は無農薬で自給し、南紀白浜ですからお魚は海にふんだんに泳いでいますからこの魚をとれば、殆どコストが掛かりません。
作った無農薬のお野菜を販売すれば、現金収入も入ってきます。

このペンションでは単に宿泊するのではなく、一緒に農作業を手伝ったり、動物の世話をしたりして土地、動物との触れ合いをしてもらい、今の日本人が失っている<触れ合い>をもう一度取り戻して貰おうと思っております。

この≪自然塾≫が軌道に乗りますのは、少なくとも数年は掛かるでしょうが、これが上手く行けば、同じような≪自然塾≫を北海道、関東、中部、九州にも作りたいと思っています。

すでに、大阪で支援しています元ホームレスの方も2名がいつでも行けるよ、と言ってくれていますが生き甲斐が出来たようで、先日会ってきましたが声も弾み、活き活きとしていました。

また他のホームレスの者も行っていいのか?と聞いてきましたが、多くの人がこの≪自然塾≫に参加してもらえると思っています。
そして、人生の再構築に取り組んで貰えると思っています。

六本木ヒルズ族のような超高級な生活も人間の生きる道かもしれませんが、もっと地に足をつけた生活も必要ではないでしょうか?
決して裕福ではない生活でしょうが、皆が助け合い、励ましあって生きていける社会は人間として理想な社会ではないかと思っております。

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NPO法人設立趣意書

昨年、全国での自殺による死者数は、34427人。一昨年よりも2284人も増えました。自殺による死者数は、平成10年から3万人を超え続け、今なお増え続けています。世界的にはWHOの推計では、世界中で毎年100万人が自殺で命を落としています。変な計算ですが、殺人による被害者は50万人、戦争による死者は23万人、この人たちが人を殺してしまった数よりも自殺による死者数の方が多いというのです。

和歌山県白浜町における現状は、去年の10月から現在までで白浜警察の保護件数は21件、自殺による死者数は9人でした。白浜レスキューネットワークでの保護件数も20件を超えていますから、全体で50件を超えているということです。
また、この数字以外にも、自分で帰った方々もいるでしょうから、年間に自殺を考え白浜を訪れる方々は少なくても50人以上いるということになります。そして、もっと恐ろしいことは、自殺防止のために働かれている専門家やNPOの間では、自殺未遂者数また予備軍はその10倍〜20倍だと言われています。
もし10倍ということであれば35万人、言うなれば35万人の方々が自殺をしようと実行していたというのです。皆さん考えられるでしょうか?1年365日ですから、一日に約100人の人が自殺によって命を落とし、また1000人の人が人生に疲れ死のうとしている・・・。
これが今、私たちが直面している自殺問題の全容なのです。

最近は、責任を口にするよりも権利を口にする人が増えています。また個人主義的な傾向が強まっています。このような中で、隣近所とのつながりが薄れ、人間関係が全体的に希薄なものになっていると思います。孤独を感じやすい状況は年々深刻さを増しているのです。
また行政における支援対策では、その枠組みに当てはまらないと支援できないという問題があり、支援を受けられずに途方にくれるケースも増えているのです。私たち白浜レスキューネットワークは、このような社会の隙間に落ち込んでしまった方々に働きかけていきたいと考えています。支援を求めると同時に、この働きを知ってもらうことで、もっと多くの方々の必要に答えていくことができるのではないかと考えています。

そして、自殺しようと苦しむ方々を何とかして助け、人生に希望を失っている方々に、もう一度人生をやり直そうと思ってもらえるように関わっていきたいと願っているのです。任意団体として始めた頃から変わらない思いは、支援団体を作るというよりも人の和(輪)と人から人へと助けの和(輪)が広がる波を起こしていきたいというものです。
現在も色々な形でたくさんの方がこの活動を支えてくださっています。事情を分かった上でアルバイトをさせてくださる方、お米や野菜などを届けてくださる方、残ったパンを届けてくださるパン屋さんもいれば、肉を差し入れてくださる焼肉屋さんもいます。草刈りをさせてくださる方や自立用に不要な家具や家電製品を届けてくださる方もいます。資金面の支援も実際的な助けの申し出も、人の和(輪)がなせる業だと思っています。
ご支援くださる皆様には、今後、毎月活動報告や会計報告を載せた会報を送らせていただきます。
ぜひ、様々な形で私たちの活動に関わっていただき、ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

2005年11月11日
白浜レスキューネットワーク
藤 藪 庸 一