Vol.25 Dec/15/2005


3.本当に日本経済は回復?(第3弾)


今まで日本経済は回復していない、と2回にわたってデータを元に解説してきましたが、先日発表になりましたとおり、7−9月期のGDP成長がとうとうマイナス成長となりました。

****** Nevada 経済速報12月9日(金) 12:40 *******

マイナス0.7%(7−9月期の名目成長率)
我々が肌で実感しています経済成長率ですが、7−9月期はとうとう<マイナス>成長に落ち込んでいます。確定値は<マイナス0.7%>と発表になりましたが速報ベースでは<+0.7%>でした。
今まで、経済成長などしていない、と一貫して指摘しましたが、今回の内閣府の発表でこれが裏付けられたわけですが、では、経済成長しているとして買い上げた株・不動産は?『いけいけどんどん』とばかり買い上げていますが、経済の裏づけがない株価・不動産価格はいずれ崩壊します。バブルはいつまでも続きません。
熱狂の中にいますと、それが見えないものですが、冷静に見れば、今が如何に異常な状況かよく分かります。
10-12月期のGDPは更に落ち込むことになるはずであり、日本経済は今、重大な岐路に立たされています。

*****************************


<グラフ3-1>

ここで、右記のグラフ3-1をご覧ください。

これは、在庫率を表すグラフなのですが、トレンドとして上昇しているのがお分かり頂けると思います。

これが何を現すかといいますとGDP成長を計算する上で重要な要因であります企業の生産活動・投資活動が悪化しているということなのです。

今、企業レベルで在庫がじわりじわりと増えてきておりますが、企業経営者からすれば青くなっているはずです。
なぜなら、これら在庫増は意図せざる在庫だからです。
景気は回復している、消費も増えている、住宅着工件数も増えている・・・として企業は鉄鋼を作り、木材製品も作り、半導体部品も作ったのです。
設備投資も行ったのです。

ところが注文は来ない・・・。
結果、在庫が積み上がってきたのです。そしてインフレが進みこの在庫の販売価格が上昇しているのならまだいいのです。ところが価格は反対に急落してきているのです。半導体・液晶パネル・木材・鉄鋼・・・・。
企業としては在庫が積み上がってその在庫の時価評価が下がるという悪夢のような状態が今おこっているのです。

これはいずれ業績の大幅な下方修正・赤字転落という衝撃を市場に与えるでしょう。
その時、架空の景気回復が終わり本当の景気が顔を覗かせるでしょうが、果たして株式市場はどうなるでしょうか?

何度も述べますが、歪の拡大は永遠には続きません。
この歪の拡大が終わり、限界に達したとき。全ては崩れ去るでしょう。




次の項へ→