日米安全保障条約の有効性と核武装
今、日本に日米安全保障条約は必要か、という議論が出てきていますが、この議論を整理しますと以下のようになります。
1)米国から見た場合
ロシア・中国・北朝鮮の脅威から日本を守っているのが米軍であり、これに対して財政支援(所謂、思いやり予算:6,000億円超)は当然の負担である。と同時に、基地の提供も当然である。 2)日本から見た場合
日本に駐留している米軍は日本のためではなく、米国の国際戦略上日本に駐留しているだけであり、そろそろお引取り願いたい。
今回の米軍再編問題では、上記のような認識ギャップがある為に、どのような議論をしましてもお互いが納得できる結論には達しないのです。
では、米軍からすれば、どのような方向になっていくのでしょうか?
結論から言いますと日本撤退です。
今、米軍はグアム・ハワイで物凄い基地を整備しています。
極東米軍を全て収容できる規模の基地を構築しているのです。
そして、もっと重要な国があります。フィリピンです。
<地図1-1> |
フィリピンに沖縄米軍の基地を移設する計画が密かに進んでおり、いずれ公表されるはずです。
米軍の防衛ラインがフィリピン・グアム・ハワイにまで“引き下がれば”、日本の基地など必要なくなります。(地図1-1ご参照)
日本駐留は必要最小限の指令・情報部だけでよいことになり、軍隊で最も必要な補給部隊を沖縄からフィリピン・グアムに移転し、海兵隊等の実戦部隊がグアム・ハワイに移転すれば、日本の防衛は誰が守ってくれるでしょうか?
自衛隊を自衛軍に発展させ、軍事予算も今の5兆円から10兆円へ引き上げ、プルサーマル計画で抽出できるプルトニウムで原爆を作り、核武装することになるのであれば、米軍は必要ないことになります。
日本政府、日本国民にそこまでの覚悟・コンセンサスがあるでしょうか?
日本の命綱とも言える<シーレーン>を防衛しているのは米軍ですが、これを米軍が放棄した場合、日本の自衛隊が代わりを務めることが出来るでしょうか?
今の防衛予算5兆円の約半分は人件費で消えていますが、装備費を倍増させ、徴兵制を復活させ、空母を保有し、保有戦艦も倍増させ、核兵器ミサイルも100発以上保有するのであれば、どのような事態にも対応できる体制にはなります。
そこまで日本が覚悟を決めているのでしょうか?
日本は戦後、米国の戦略の下、ここまで発展してきましたが、もはや米国の庇護など要らない、自分(日本)でひとり立ちすることが出来ると、思い上がっているのであれば、このしっぺ返しは恐ろしいものになります。
現在行われています米軍再編協議は、日本の将来がどのようになるか、という国の重大な問題なのです。今まで基地問題解決には、お金(振興支援金)で処理をしてきた日本政府ですが、いまやそのような時代ではないことを日本政府は分かっていません。
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