Vol.39 Jly/15/2006


1.総括


今、日本は格差社会と言われていますが、格差自体は悪いことではありません。一生懸命働いたものがそれなりの恩恵を受け、それなりの生活を送るのは健全な社会と言えるからです。ただ、これにはひとつ大きな<前提>があります。

それは、≪思いやりの心がある社会≫であるという<前提>です。

<勝ち組>にいるものが<負け組>の人たちの生活を何らかの形で支えるというセーフティーネットがあるという<前提>が必要なのです。
この<勝ち組>には<行政>も入っています。

ところが、今の日本はこの<行政>が<負け組>をさらに追い込んでいる事例が多く見られます。政府による高齢者負担の増大策もそうですし、生活保護費・母子家庭費・障害者への給付削減もそうです。<行政>が弱者を徹底的に追い込んでいるのです。
これでまともな社会と言えるでしょうか?

先日、北九州市門司区で恐ろしい<殺人>が発覚しましたが、これなどはまさに<行政>が思い上がり、<負け組>国民を殺したとも言える事件なのです。
事件の内容は以下の通りです。

『北九州市門司区の市営住宅に住む身体障害者の56歳の男性が餓死していたことが発覚したのですが、この男性は生活が出来ないとして生活保護を何度も申請したのです。
ところが行政側は一切取り合わず、水道も止め生活保護費も支給しなかったのです。結果、餓死してミイラ化したところを発見されたのです。』

この障害者が衰弱していたのを行政側は知っていたのにもかかわらず見殺しにしたのです。
これは、本来なら行政による殺人事件ともいうべき事件になるはずです。

日本国憲法で保障された生存権を行政は踏みにじっているとも言えるからです。これでは、このような国家・行政に税金を払うのは馬鹿馬鹿しくなってきます。税金はこのような国民を見殺しにする公務員を養うためにあるものではないからです。

このような事態を招いた公務員は決まった収入もあり、何不自由しない生活を送っているのです。対して、国民側はいったん<負け組>に陥れば二度と這い上がれないどころか、最後のよりどころである生活保護も受けられないで餓死するしかない・・・。

今、政府が行っています弱者切捨て政策では、何万、何十万人という<負け組み高齢者>が生活に困り、自殺をしたり餓死する事態に追い込まれるはずです。
政府はこれでよいとしているからです。

このような<負け組み高齢者>は年金を受け取ったり、生活保護費を受け取ったり、障害者手当てを受け取ったりして、政府側からすればお金が掛かるお荷物なのです。消えてくれればそれはそれで助かると思っているのです。

このような社会が果たしてこれから存続できるでしょうか?私はありえないと思っています。
人間をここまで蹂躙する政策をとる国は早晩崩壊するはずです。

日銀総裁が年金を700万円以上受け取っている影で1円も生活保護費をもらえない障害者がいる社会・・・・。

恐ろしい混乱がこの日本を襲うかも知れません。



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