世界的金融混乱が起こりましたが、ここでは時系列的にこの背景、そして今後の展開を解説させて頂きます。
まず、先般、日銀が利上げしたと騒いでいますが、普通に言えば、どこが利上げなのか?と言える水準にしか過ぎません。
右記のグラフ1-1をご覧ください。
これは、1990年から2007年までの金利の推移ですが、昔(と言いましてもほんの15年前ですが)の金利は6%を超えていたのです。
これが“まともな金利”なのです。
今のコンマ以下の金利は、マスコミが騒いでいます金利が上がった、影響はどうなる、という次元ではないのです。
では、もし、金利が15年前の6%に戻ったら一体どうなるでしょうか?
政府が発行しています国債の利払いは一体どうなるでしょうか?
700兆円の国債発行(長期・短期)としますと6%で42兆円になります。
現在、予算上の国債金利(利回り)は、ほぼ2%で計算されていますから、4%(28兆円)もの金利負担が増えることになります。現在の国債費はほぼ22兆円ですから、これに金利上昇分の28兆円が加算されれば、年間の国債費は50兆円に達することになり、年間の税収がほぼ消えてなくなるのです。
これでお分かりいただけたと思いますが、金利が6%に戻れば国は破綻するのです。
このため、何が何でも国は金利を引き上げないようにしているのがお分かり頂けたと思います。
あと、今の日銀の0%金利は世界的株式・不動産バブルを作り出していますが、いまさら『もはや0%で貸し出す資金はありませんよ』とは言えない事情にあるのです。
なぜなら、そんなことをすれば(宣言だけでもですが)、世界のファンドバブルが一気に崩壊し、世界は未曾有の金融大恐慌に突入するからです。
日本から元本ベースで30兆円を超える資金が<0%金利>で世界中の金融・不動産市場に流れていると見られていますが、これが物凄いデリバティブを増殖させ、この元本の30兆円が300兆円とも3,000兆円とも言われる規模に膨れ上がってきているのです。
日本が金利を引き上げ、金融引き締めに入った場合、この元本が消えてなくなるわけであり、そうなればこの膨れ上がった300兆円、3,000兆円はどうなるでしょうか?
火を見るより明らかです。元本が消えてなくなるわけであり、膨らんだ分も当然消えてなくなります。まさに泡が消えてなくなるように・・・。
今、世界が恐れているのは、この泡が消えてなくなることなのです。
バブルが崩壊すれば、世界中の金融機関は決済不能に陥り、連鎖反応的に経営破綻していき、気がつけば殆どの銀行・金融機関が倒産状態に陥っていることになります。
何せ、かつて経験したことがない未曾有の規模にまで膨らんでいるのが、今のファンドバブルなのです。
中国の株式暴落から、一瞬にして世界同時株安が起こりましたが、これはまだ序の口なのです。何せ、またこの30兆円の<バブル元本>は殆ど消えていないからです。
末端の金融取引で、『あれ、ちょっとお金が窮屈になったかな?』となっただけなのです。それでこれだけの大騒動が起こり世界株式・金融市場が激変するのです。
今後、世界中の金融市場で、『あれ?』、『あれ?』という現象が起こり、気がつけば世界中の巨大ファンドが決済不能を起こし、これが更に金融混乱を巻き起こし、未曾有の金融混乱に突入しているはずです。
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