Vol.60 Jun/ 1/2007


3.これが米国経済の実態


今、米国株式は糸の切れた“たこ”のように舞い上がっていますが、その理由は『インフレもなく、景気も順調』ということですが、グラフ3-1、3-2をご覧ください。

まず、米国のガソリン小売価格推移ですが今年に入り50%も上昇しているのがお分かり頂けると思います。
そして反比例するかのように、米国主要小売業の売上高の伸びがガクンとマイナスに落ち込んでいるのがお分かり頂けると思います。
これだけでは景気はよく分からないといわれる方には、次に住宅着工件数推移をご覧に入れます。
(ご参照:グラフ3-3)

如何でしょうか?今や急減してきているのがお分かり頂けると思います。

米国経済は今やインフレが進み景気は落ち込むという最悪の事態に進みつつあるのです。経済専門家の間ではスタグフレーションと言われる最も厄介な事態になりつつあるのです。インフレが進めば、金利は上昇します(今、米国金利は30年国債で4.95%にまで上昇してきています)。金利が上昇すれば、金融機関の貸し出し金利は上昇し、個人が利用していますリボ払い金利にも波及し、個人は消費を控えざるを得ないことになります。
更に、金利上昇で住宅ローン金利も上昇しますから、住宅を借金して購入する人が減ってきます。

今、米国株式はこのスタグフレーション懸念を全く無視して走っていますが、いずれ大きな壁となって目の前に現れます。その時、株価の急落と金利の急上昇が見られ為替は大変動を起こし、同時に市場からリスクマネーが急減しますから、今ブームとなっています新興国株式が暴落することになるはずです。
そしてそれが回りまわって米国金融市場を直撃することになりますが、以下の言葉は本当に重いと言えます。

『バブルははじけてみないと分からない』

 


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