Vol.61 Jun/15/2007


5.稀少金貨情報


現在、稀少金貨市場は大きなコンベンションも終わり、8月まで“お休み”状態になっていますが、現在稀少金貨市場が直面しています諸問題につき解説させて頂きたいと思います。

現在、【稀少金貨・銀貨(コイン)市場】では主導権争いが起こっており、即ち、急速に売り上げを増やしています【ヘリテイジ社】と他の業者の競合が熾烈になっているのです。

【ヘリテイジ社】は、今年、売上高が1,000億円になるのではないかといわれるほど急成長しており、第2位の【スタックス・B&R社】の100億円をはるかに引き離しており、これに危機感を抱いた下位の業者達は一大合併に動こうとしています。
連携という形もありますし、買収・合併という形もありますが、とにかく、超巨大企業になりつつある【ヘリテイジ社】に何とか対抗しようという動きとなっているのです。

では、なぜ、巨大企業誕生が他の企業に脅威と映るのでしょうか?
その理由は、【稀少金貨・銀貨】の枯渇です。

ご存知のように、【稀少金貨・銀貨】は、今、新しく作られるものではなく、昔に作られていたものが、一回も流通に回されずにそのままの状態で残されていたという、いわば奇跡的な状態にあるのが【稀少金貨・銀貨】なのです。
これは当然数に限りがあり、例えば、Proof金貨などは鋳造されました数自体が数十枚から多くて数百枚しかありません。

今、鋳造後100年ほど経過しており、今までに大恐慌もあり、この際にやむなく使われたこともあったようで、無傷で残されていますものは鋳造された数の半分以下だと言われているのです。
しかも、多くのものには変色があったり、汚れが付着したりして、ここ数十年の間にこれら変色・汚れを取り除こうとして化学薬品につけた【Proof金貨・銀貨】が多く、これらは殆どが時間の経過と共に異常な変色を見せるようになってきており、鑑定会社はこれら化学処理をした【Proof金貨・銀貨】は、<鑑定外;即ち、鑑定しない>として扱っています。
結果、鑑定されました、まともな(オリジナル)状態で残っています【Proof金貨・銀貨】は、鋳造枚数の1割もないとさえ言われるようになっているのです。
まさに、見ることさえも難しい超稀少な存在に大方のProof金貨がなってしまったのです。

そこに巨大企業【ヘリテイジ社】の誕生です。
300名以上のスタッフを抱え、膨大な宣伝・営業を行う力を持った【ヘリテイジ社】は、残されたこれらProof金貨・銀貨を“囲い込む”動きとなってきたのです。
例えば、【ヘリテイジ社】は、一回のオークション出品が5,000点を超える巨大オークションを年5回開催していますが、開催するにあたり半年以上前から稀少金貨・銀貨を集めます。
通常、出品者はオークション依頼から実際に換金されるまでに半年ほど掛かることも珍しくありませんが、【ヘリテイジ社】は、ウオール街から膨大な資金を調達しており、いつでも出品作品の見積もり金額を貸し出すというサービスをしているのです。
たとえ100億円でも貸し出すサービスを行っており、これで売主はオークションで現金化される前にいつでも必要な現金が入手できるという状態になったのです。
これで、売主は安心して【ヘリテイジ社】に任すということが出来るようになったと共に、更にはどうしても至急売りたいという人も出てきます。
この場合、世界中にいますVIP顧客(金融資産10億円以上保有)にいち早く情報を配信し、オークションにかける前に売買するという動きもしているのです。
(実はこれが比較的多く、弊社もこの情報を貰い、素晴らしい超稀少金貨を多数購入できた経緯があります。)
限られた数しかない稀少金貨・銀貨市場で、このような動きをされたら、他の業者はたまったものではありません。殆どの稀少金貨・銀貨が、【ヘリテイジ社】に持ち込まれた場合、死活問題に発展するからです。
今、まさにこの死活問題が起こり始めており、【ヘリテイジ社】対【他の業者】という対立構造が生まれ始めているのです。
実際には前からこの対立構造はありましたが、ここにきまして加速してきており、数億円、数十億円のコインコレクションを保有していますコレクター・資産家達は、こぞって【ヘリテイジ社】に稀少金貨・銀貨を持ち込んでいっているのです。
そして、売り急ぐ人には、即金で買い取っています。
売り急げば当然その分だけ価格は低くなりますが、それでも何十年と保有してきた資産家・コレクターからすれば、何十倍にもなっているわけであり十分な収益として喜んで売却していっています。
一括コレクションを引き受けた【ヘリテイジ社】は、素晴らしいものだけをVIP顧客に情報を流し売却し、それ以外のものは業者に“下げ渡して”います。
結果、素晴らしい【稀少金貨・銀貨】は一般市場には登場せず、また何年、何十年と市場から消えてしまうということになっているのです。
そして、問題は【ヘリテイジ社】がVIP顧客に売却している価格です。
オークションではないために、一般に価格が分からない状態になっており、これは美術品市場では当たり前のことではありますが、より市場の透明性を確保するために、【ヘリテイジ社】は、【ヘリテイジ社】が売買した価格を公表する動きになっているのです。

更には、【ヘリテイジ社】は独自に鑑定システムを導入するべく動いているのです。
今、【ヘリテイジ社】には鑑定士が3名おりますが、これを5名から10名に引き上げるようで、内部が固まれば【ヘリテイジ鑑定】を導入することになるはずです。
すでに試験的にケースも作られているようであり、これが本格的に導入されますと、鑑定市場が完全に変わることになります。
即ち、【ヘリテイジ社】は、<鑑定>と<価格>を独自に算出することを狙っており、≪ヘリテイジINDEX≫という指標を導入し、ヘリテイジ社が開催しますオークションではこの鑑定・価格で取引をしようとしているのです。

今のPCGS社の指標価格は、どのような汚いものでもどれほど綺麗なものでも、同じ数値で括っており実態を全く表していません。
これでは購入者の誤解・混乱を招くだけになっているのです。
これを解決するために、100段階システムが導入されようとしているのですが、ここで思わぬ障壁が出てきたのです。

独禁法の問題です。PCGS社・NGC社が合併すれば、市場のシェアは90%を超えてしまい完全に独禁法に抵触し、すでに下位鑑定会社から提訴を警告されているようであり、合併は事実上出来ない事態に陥っているのです。
ここで登場してきましたのが、【ヘリテイジ鑑定、ヘリテイジINDEX】です。
売買も【ヘリテイジ】、鑑定も【ヘリテイジ】となる動きになりつつあり、更には、【ヘリテイジ社】は、株式を公開する動きを見せており、世界中に【ヘリテイジ】という存在を知らしめることになれば、稀少金貨・銀貨市場は、事実上【ヘリテイジ社】が独占することも可能になってしまいます。
恐ろしい事態が進んでいるともいえますが、そのような【ヘリテイジ社】にもネックがあるのです。

【稀少金貨・銀貨】の枯渇です。
冒頭でもお話しましたが、【稀少金貨・銀貨】の数は、それほど多くはありません。売れるといいましても売るものがあっての話であり、今その売り物が枯渇してきているのです。
皆、声を揃えて言っています。『【稀少金貨・銀貨】は一体どこにいったのか?』と。
実は弊社がその多くを買い集めてきており、過去10年間一枚も米国市場に戻していないのです。その取り扱い総額は100億円を超えますが、いまやこの100億円を【ヘリテイジ社】は、狙ってきているのです。
東京に行くから売って欲しい』と。
弊社が購入してきました【稀少金貨・銀貨】は、それは選びに選んだ見事なものばかりであり、いまやこのような素晴らしいものは一枚も市場にありません。
結果、【ヘリテイジ社】の最近のオークションを見ましても、何も買うものはありませんし、VIPへの売却情報も全くというほど”めぼしい“ものがありません。
結果、弊社も一枚も購入していませんし、世界の資産家も買えない状態に陥っているのです。

いまや弊社およびお客様が保有されています「稀少金貨・銀貨」は、世界中の資産家の垂涎の的になっており、これらはいずれは米国市場に返す時期がくるのでしょうが、価格は今の数倍から数十倍になってしかるべきだと思っております。

今年10月には劇的な動きがあると思いますが、また、お話できる段階になりました際には公開させて頂きます。